髪についたたばこのニオイを消すには? 今すぐできる消臭対策6選

たばこのニオイは室内や衣服だけではなく、髪の毛にもつきやすい成分です。時と場合によってはニオイが不快感を招くおそれもあるため、対策を意識する人も多いでしょう。消臭対策や予防方法を取り入れれば、喫煙者本人だけではなく周囲の方も快適に過ごしやすくなります。手軽にできる効果的な消臭対策について詳しく紹介します。

外出先でもOK!髪のたばこ臭を今すぐ消す方法

髪の毛についたたばこのニオイに気づいた時、「今すぐ消したい」と考えることもあるでしょう。特にニオイのマナーが必要な外出先なら余計に周囲への影響が心配です。
外出先でもできる消臭対策を活用すればその心配も軽減します。ニオイが気になった時にすぐできる方法やグッズを取り入れた手軽な消臭対策がおすすめです。

ウェットティッシュで髪を拭き取る

たばこのニオイの原因は複数の臭気成分です。ニコチン、アンモニア、炭化水素類などをはじめとした7種類が代表的な臭気成分にあたります。
これらの臭気成分の多くは水溶性なので、ウェットティッシュを使うだけでも消臭対策として効果があります。ウェットティッシュなら外出先への携帯もしやすく、ニオイに気づいた時に素早く対応できます。
髪を軽く叩くようにしながらウェットティッシュの水分を馴染ませた後、乾いたハンカチで拭き取ります。ウェットティッシュは、アルコール成分が含まれていると髪を傷めてしまうため、できればノンアルコールタイプがおすすめです。
この時に気をつけたいのは「ウェットティッシュで濡らすだけではなくハンカチ(乾いた布等)で拭き取る」ことです。
ウェットティッシュで処理した後に髪を濡らしたままにしておくと、再度ニオイを吸収してしまうためです。ウェットティッシュ+ハンカチの合わせ技でしっかりニオイを取りましょう。

髪の毛用の消臭スプレーを利用する

たばこのニオイに効果的なグッズの利用もおすすめです。最近はたばこ臭に対応したヘアケア用の消臭スプレーが市販されています。中には容量が200mlほどの小型タイプもあり、手軽に携帯できます。外出時に持ち歩き、喫煙の前後に髪に吹きかけると効果的です。スプレーした後はしっかり乾かしましょう。髪の毛が濡れたままではその水分にニオイが付着してしまうためです。以下の手順を意識して、消臭スプレーの効果を最大限活用しましょう。

1. 髪全体にスプレーをしっかり吹きかける
2. うちわや扇子を使い、風を送ってきちんと乾かす

その他、ドライシャンプーも効果的です。「消臭スプレーの香料が気になる」「ニオイをしっかり落としたい」という時には、ドライシャンプーで対策してみて下さい。頭皮もスッキリしてリフレッシュ気分も味わえそうです。

ヘアブラシで髪の毛を梳かす

たばこのニオイ成分のひとつに「3-エテニルピリジン」があります。3-エテニルピリジンはホコリなどに付着し、あの独特なニオイを嗅覚に運び込む性質を持っています。目に見えにくくても髪の毛にはホコリがついているため、3-エテニルピリジンの影響を受けてニオイを感じます。
つまり、喫煙の場で髪の毛に付着するホコリをできるだけ少なくすれば3-エテニルピリジンの付着量も減り、たばこのニオイを遠ざけられるようになるというわけです。

髪の毛のホコリを手軽に落とす方法として、ヘアブラシで髪を梳く方法があります。喫煙する前後や髪の毛のたばこ臭が気になった時にブラッシングをするとホコリが落ち、消臭効果が得られるでしょう。

ヘアブラシは静電気が起きにくい素材を選んで下さい。静電気が起きるとホコリが集まりやすくなるため、逆効果になってしまいます。また、髪の毛が傷みやすくなってしまうこともあるでしょう。獣毛を使った木の持ち手のヘアブラシや、最初から静電気除去効果があるヘアブラシがおすすめです。

ブラッシングの後はブラシについたホコリを早めに掃除しましょう。掃除しないままではホコリが蓄積され、そのうちブラッシングのたびにブラシからホコリが髪についてしまいます。消臭対策効果が半減してしまいかねないため、小まめなお手入れを心がけましょう。

じっくりヘアケア!自宅でできるたばこの消臭対策

自宅でも髪の毛についたたばこのニオイが気になるのなら、少し手間と時間をかけた消臭対策も取り入れてみましょう。ヘアケアの方法を意識するだけでも大きな効果が期待できます。

シャワーで髪をしっかり洗い流す

たばこのニオイの原因であるニオイ成分の多くは水溶性のため、基本的なことですが、シャワーで髪の毛をしっかりと洗い流すことが重要です。髪の毛についたニオイ成分を洗い流すことで、たばこのニオイをしっかり除去できます。以下の手順でやってみましょう。

1. シャンプー前にブラッシングでホコリを落とす
2. 髪の毛をしっかり濡らす
3. シャンプーで洗う
4. シャンプーをきちんと流す
5. ドライヤーで髪の毛を乾かす

髪の毛にはニオイ成分を含んだホコリがついているため、シャンプー前にもブラッシングをして、でできるだけ落としておくとより効果的です。

お湯でしっかり流すのも大切です。髪の毛や頭皮に汚れを含んだシャンプー成分が残ってしまうと、結局ニオイが取れなくなってしまいかねません。また、シャンプーの成分が肌トラブルの原因になることも。

お風呂上がりにはドライヤーで髪の毛を乾かして下さい。濡れたままでは髪の毛の表面にあるキューティクルが剥がれてしまいます。
キューティクルは髪の毛のニオイ吸着を防ぐはたらきがあり、剥がれるとニオイが付着しやすくなるため、消臭対策の仕上げとしてぜひ意識しましょう。

徹底的にたばこのニオイ対策をしたい時には、髪の乾燥を防ぐ保湿効果が高いシャンプーがおすすめです。
乾燥した髪の毛は周囲の水分を吸収して潤いを保とうとしますが、その時に空気中のニオイ成分も一緒に取り込みます。たばこのニオイ成分も例外ではありません。

充分な潤いを持つ髪の毛は、乾燥した髪の毛よりもニオイ成分を取り込みにくくなります。保湿効果の高いシャンプーで潤いを保ちましょう。

ドライヤーの風を当てる

ドライヤーを活用した消臭対策もあります。ドライヤーの温風と冷風を交互に当ててニオイを飛ばす方法です。

1. ドライヤーの温風を当てる
2. 次に冷風を当てる

ドライヤーを使った消臭方法なら、この2ステップだけでニオイを飛ばせます。シャンプーする時間がない時に活用するのもおすすめです。
この方法は髪の毛だけではなく、服などについたニオイの除去に使える便利な消臭対策です。温風を使う時は火傷や服の熱しすぎに注意して下さい。

蒸しタオルで髪の毛を撫でる

お風呂に入る時間がない時には蒸しタオルを活用しましょう。蒸しタオルで髪を包み、付着したニオイを除去します。包むだけではなく、撫でるのも効果的です。
さらに時間があるのなら、蒸しタオルで髪を拭いてからドライヤーの風を当ててニオイ成分を飛ばしましょう。ドライヤーの消臭効果がプラスされ、しっかりした効果を感じられます。

困った!髪を洗ってもニオイが取れないときの対処法

髪を洗っても思ったようにニオイが取れないこともあります。一度の洗髪ではニオイが消えず、二回、三回と繰り返さざるを得ないことも。その原因は髪の傷みです。

キューティクルが剥がれて傷んだ髪は、ニオイが入り込む隙間が多くなっています。その隙間にニオイ成分が入り込み、洗髪の効果を減少させてしまいがちです。その場合は一度の洗髪ではニオイが落ちないこともあります。

手入れをして傷みを修復すれば状況は変わりますが、一度傷んだ髪の修復は多少ならずの時間が必要です。その間、ずっと「ニオイが取れない」「何回も洗髪をしなくてはいけない」と悩み、シャンプーの使用量も増え、経済的にも嬉しくありません。このような場合は以下の3つを行い、シャンプーの効果を高めましょう。

1. 髪を濡らす前にブラッシングを徹底する
2. シャンプーをつける前にお湯で数分の予洗いをする
3. ドライヤーでしっかりと髪を乾かす

洗髪前のブラッシングでニオイ成分が吸着したホコリを髪から取り除き、シャンプーを付ける前の予洗いで残ったホコリや汚れを流すことで、シャンプーの効果を高めます。

予洗いは38℃から40℃の湯温が最適です。熱すぎるお湯はおすすめできません。頭皮の皮脂を過剰に流してしまい、肌や髪を乾燥させてしまうためです。乾燥は髪を傷める大きな原因のひとつであり、髪の毛のニオイ対策に悪影響を及ぼしてしまいます。

最後はドライヤーでしっかりと髪を乾かしましょう。濡れたままの髪の毛はニオイが付きやすい状態です。また、キューティクルが剥がれて傷みが進みやすくなります。どちらもニオイ対策の効果を下げてしまうため、洗髪後は必ず髪を乾かすことが大事です。

【NG】やってはいけない「髪のたばこ臭対策」とは?

たばこのニオイを消すために続けていた対策が実は逆効果になることもあります。髪のたばこ臭対策として「やってはいけない」例があります。

香り付きのヘアスプレーやヘアフレグランスでニオイをごまかす

たばこのニオイを消そうとして香り付きのヘアスプレーやヘアフレグランスをダイレクトに使うのは逆効果です。たばこのニオイと混ざり、より不快なニオイになってしまうおそれがあります。

香り付きのヘアケア製品でニオイを消す時には、先にウェットティッシュとハンカチでできる限りたばこのニオイを除去したり、ブラッシングでニオイが吸着したホコリを落としたりしてから使いましょう。

ヘアオイルやジェルなどで油分・水分の多いスタイリングにする

ヘアスタイルを整えるため、ヘアオイルやジェルのように油分・水分の多いスタイリング剤を使う方もいます。しかし、たばこの消臭対策では逆効果になってしまうこともあります。
油分や水分はニオイが吸着しやすい性質があるので、喫煙者は避けたほうが良いでしょう。ニオイ対策には水を弾くタイプや、髪の表面の凹凸をなくすタイプのスタイリング剤がおすすめです。

髪につくたばこのニオイは、消すより「予防」が大切!

髪についたたばこのニオイを消すのもニオイ対策として効果的ですが、まずは予防することが大切です。ニオイが付きにくい状態なら、独特のニオイに悩まされず、消臭の手間を省けます。

ヘアスプレーやまとめ髪で、ニオイの付着を阻止しよう

髪の毛に一度付いたニオイはなかなか完全に消せません。予防として「スモークガード効果」を持つヘアスプレーやヘアミストの使用がおすすめです。たばこのニオイから髪の毛を守ってくれます。
ブラッシングをして髪のもつれやホコリを落としてから髪に塗布し、ドライヤーやヘアアイロンでセットしましょう。

また、まとめ髪にするのも効果的な予防方法です。髪の毛の表面積を減らすとニオイ成分が吸着する場所も少なくなります。特にお団子頭やシニヨンは一気に表面積を減らせて効果抜群です。コーディネートのひとつとしても楽しみながらスタイリングして下さい。

気になるニオイや煙が出ない「オーラルたばこ」を選ぶのもおすすめ

たばこ葉を燃やす紙巻たばこは、ニオイ成分である有害物質を含んだ煙が多く発生します。そのため、髪の毛や衣服、室内に付くニオイも多くなる特徴があります。
そこで、たばこ葉を燃やさず、煙が一切発生しない、スウェーデン生まれの「オーラルたばこ」が最近注目されています。オーラルたばこは、ニコチンや甘味料などを含んだパウチ(小袋)を口の中に入れ、唾液でじわじわと溶け出す味や香りを楽しむ製品で、煙によるニオイが気になる人におすすめのたばこです。
BATのオーラルたばこ「VELO(ベロ)」では、有害物質の発生量を葉たばこと比べ約99%削減※ しています。またオーラルたばこでは、煙や灰が一切発生しないため、髪の毛や衣服にニオイが付くことがありません。
たばこを吸う人にとって、オーラルたばこはニオイ対策に有効な選択肢の一つです。ぜひ試してみてください。

※ 世界保健機関が紙巻たばこ煙中から低減を推奨する9種類の有害性物質の平均値に関して、リファレンス紙巻たばこ(タール約9mg)から出る煙とVELOパウチの使用中に発生する物質とを比較した結果、約99%低減されていることを意味します。本製品は依存性のあるニコチンを含みます。この表現は、健康へのリスクがないことを意味するものではありません。

まとめ

髪の毛に付くたばこのニオイは手軽な方法で対策できます。ウェットティッシュの使用、ブラッシングで髪のホコリを落とすなどの方法は、外出先でも実行しやすく効果的な消臭方法です。
ご自宅では洗髪の方法を工夫したり、ドライヤーを活用したりして丁寧にケアしましょう。潤い成分のあるシャンプーもおすすめです。
また、髪の毛に付くたばこのニオイは「予防する」のも効果的です。スモークガード効果のあるヘアスプレーやヘアミストの利用、髪の毛をまとめて表面積を減らすなどの方法で、ニオイを遠ざけましょう。

葉たばこを吸っている場合は、オーラルたばこに切り替えるのもニオイ対策に有効です。オーラルたばこは煙を一切発生させないため、髪の毛にたばこのニオイが染みつくことがありません。
髪のたばこ臭は対策を取れば改善できます。ご自分ができる方法を取り入れてみましょう。

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